奈緒美38歳。

ポッカリ空いた心・・、そんな最中の仕事でのミス・・。
私は眠れない夜をほとんど飲めないお酒に頼っていました。
そんな私にきっと天罰が下ったのかもしれません・・。
決してあってはならない一夜を招いてしまいました。
その夜、調子にのって私は自分の限度を遥かに超えた量のお酒を
飲んで、トイレで何度も吐きました。
そして少し納まった頃、私は息子が止めるのも聞かずにお風呂に
入り、お風呂から上がって寝室に向う途中の廊下でバスローブ姿で
倒れ、息子がベッドまで運んで寝かせてくれたようなのです。

背中に感じるベッドの冷やりとした心地よい冷たさ・・。
身体にモヤッとまとわり付いた湿った空気が、スーッと離れ、
心地よい空気が肌の上を微かに流れていく快感・・。
胸の上でうごめく冷たくも温かい感触・・。
そして、時折強烈に感じる・・乳首への刺すように熱い刺激・・。

私は身体に感じる心地よさの中、夢を見ていました。
昔から家族ぐるみでお付き合いしていた知り合いの息子さん・・。
大学入学のときに泊めてあげたとき、カメラマンになりたいと
話していたその息子さん・・。
彼との４年間の関係は、この夜・・息子と並んで寝ていた私の
布団に忍び込み、嫌がる私を無理矢理抱いたことから始った・・。
息子が起きてしまうことが怖くて、思うように抵抗できないまま
裸に剥かれ・・彼を受け入れる以外に息子に気付かれない方法が
思いつかなかった・・。
・・・多分・・・そのときの事を夢の中で思い出していたのかも
しれません・・。

身体に触れる刺激に感じては駄目・・。
女としての悦びの声を出しては駄目・・。
でも、そう自分に言い聞かせれば聞かせるほど、身体は私を裏切り、
女の花芯は熱い愛液を溢れさせてしまっていました。

急に目の前が眩しくなり、私は夢と現実の狭間にいるような感覚から、
徐々に現実の意識に戻ろうとしていました。
ああ・・寝室の電気が付いたから眩しかったのね・・と思った瞬間、
私は膣の中を熱く太いもので貫かれた痛みを感じました。
夢で見ていた彼・・・別れた彼・・。
夢だとばかり思っていたのに・・。嘘、嘘、これは一体何なの？
どうして？何が起こってるの？
今、現実に、裸の私を抱き、私の膣を突いているのは・・。
それだけは絶対避けなければと必死に外そうとする私の腰を押さえ、
熱い男の精を力の限り最後の一滴まで・・私の子宮に放ったのは・・。
紛れもなく・・私のただひとりの息子でした・・。

その夜以来、私も息子もお互いにあまり口を聞いていません。
あの夜のことは悪い夢を見ただけ・・と思って忘れようとすれば
するほど、息子の顔を正面から見ることができないのです。
私を見る息子の視線が、男の視線じゃないかと疑ってしまうんです。
私は、この先、どうしたらいいの・・。